- いびきについて
- 以下の項目に該当する方はご相談ください!
- いびきをかいてしまう原因とは?
- いびきの治療について
- いびきと睡眠時無呼吸症候群
- 日中に強い眠気を感じる方へ
- 日中に眠気を感じてしまう原因とは?
- 以下のような項目に該当する方はご相談ください
- しっかり寝ても日中に
強い眠気を感じる場合はご相談ください!
いびきについて
いびきは寝ている際に何かしらの原因によって気道が狭くなることで生じます。健康な人であっても仰向けで寝たり、疲れているといびきをかくことがあります。
眠っている時は筋肉の活動が低下してしまうため、自然と気道が狭くなりやすくなります。そのため、健康な人であっても、いびきをかいてしまうことはあります。ただ、いびきを慢性的にかいている場合は何かしらの問題が生じている可能性もありますので、一度診察を受けられることを推奨しています。
以下の項目に該当する方は
ご相談ください!
- いびきがうるさいと指摘された
- 寝ている時に呼吸が止まっていると指摘された
- パートナーのいびきが気になる
- 自身のいびきで目が覚めることがある
- 朝起きたときに口の中が渇いている
当院は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の治療にも力をいれて取り組んでいます。上記のような項目の中から、一つでも該当する項目がある方はお気軽にご相談してください。
いびきをかいてしまう
原因とは?
いびきをかいてしまう原因は様々あります。下記にその代表例を記載していますので、ご確認ください。
1.耳鼻科系の疾患
花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻中隔弯曲症などの病気では、鼻腔の粘膜で炎症が生じることで症状が発症してしまいます。これらの疾患では鼻呼吸が難しくなり、口呼吸になってしまいます。特に鼻づまりの場合は口呼吸になりやすく、口呼吸をしていると通常よりもいびきをかきやすくなります。
2.肥満
体重が増えていくとのどの周りにも脂肪がついてしまいます。寝ている際に脂肪の重みで気道が圧迫されると気道が狭くなり、いびきをかきやすくなります。
3.骨格や体型
日本人は生まれつき、下顎(あご)が小さい方がいらっしゃいます。下顎が小さいと気道が狭くなってしまう原因となってしまいます。
下顎がのどの方に後退している場合も気道が狭くなってしまいますのでいびきをかきやすくなります。また、舌が生まれつき大きい方の場合、寝ている時に舌がのどの奥に落ち込みやすくいびきをかきやすくなります。
骨格に関しては遺伝も関わっています。両親がよくいびきをかいている方は注意してください。
4.飲酒
アルコールには筋肉を弛緩させる効果があります。そのため、アルコールを飲むと舌の筋肉が緩み、気道の方へ沈み込んでしまいいびきをかきやすくなることがあります。
5.寝具など
枕の高さがあっていないと、気道が圧迫されていびきの原因になります。その場合、首の形にあった枕を選んで頂くか、横向きに寝ることで、いびきが良くなることがあります。
上記で記載しているのは、いびきをかくほんの一例ではあります。疲れていたり、お酒を飲んだためにいびきをかいている場合もありますが、慢性的にいびきをかき続けている場合は何かしらの病気が原因でいびきをかいていることもあります。
『ただのいびき』と軽視せず、お早めにご相談ください。
いびきの治療について
鼻づまり、鼻炎、花粉症、アレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、鼻中隔弯曲症などの耳鼻科系の病気が原因となっている場合は、その病気に応じた治療が必要です。
また、いびきをかく原因には肥満、アルコール類の飲み過ぎなどの生活習慣が関わっていることがあります。そのため、普段の生活習慣の見直しも大切になります。
※なお、当院ではいびきそのものの治療は行っておりません。
治療をご希望の方は、耳鼻咽喉科への受診をご検討ください。
いびきと睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気は最近関心が高まっています。
睡眠時無呼吸症候群は就寝時に大きないびきをかいたり、呼吸が頻繁に止まってしまうことで睡眠の質が低下し、日中の眠気や集中力の低下、倦怠感など、日常生活にも影響を及ぼします。
いびきについて周りから指摘を受けたことがある方は睡眠時無呼吸症候群の可能性もありますので、一度は検査を受けていただくことを推奨しています。
睡眠時無呼吸症候群については当院HP上でも詳しく説明をしています。ぜひご確認してください。
日中に強い眠気を感じる方へ
夜更かしをしたから翌日の仕事や勉強中に眠気を感じたり、いつもよりも早く起きたから日中に眠気を感じることは、誰しもが一度は経験したことがあるかと思います。しかし、十分に日中に強い眠気を感じてしまう場合は何かしらの異常が生じている可能性があります。
最近では不眠症をはじめとする睡眠障害で、睡眠関係で悩まれる方が増加傾向にあると言われています。睡眠に関する症状は人それぞれで異なりますが、日中に強い眠気を感じる場合に疑われる病気などを以下で紹介します。
日中に眠気を感じてしまう
原因とは?
日中に眠気を感じてしまう原因として様々な要因が考えられますが、病気が関係しているケースもあります。以下に、日中の眠気を引き起こす代表的な疾患の一例をご紹介します。
睡眠時無呼吸症候群
寝ている際に何度も無呼吸状態となることで、深い睡眠が妨げられ、起床時の頭痛や疲労感、日中の強い眠気などが現れます。主な原因としては、肥満、舌が大きい、小顎(顎が小さい)、鼻づまりなどの耳鼻科疾患などが挙げられます。
ナルコレプシー
十分な睡眠をとっていても、突然強い眠気に襲われる病気です。日中に何度も居眠りしてしまい、生活に支障をきたす過眠症の一種です。
症状には、金縛り(睡眠麻痺)、入眠時の幻覚、情動脱力発作(笑ったり驚いたりした際に力が抜ける)などが伴うこともあります。
特発性過眠症
ナルコレプシーと同様に過眠症の一種で、日中の強い眠気が慢性的に続くのが特徴です。
ナルコレプシーと異なり、睡眠麻痺や幻覚などの症状は見られません。
強い眠気とともに倦怠感が続くため、学業や仕事のパフォーマンスが低下することがあります。
反復性過眠症
非常にまれな疾患で、10代の男性に多く発症するといわれています。
発症すると、1日16時間以上眠り続ける期間が数日から数週間続きます。
原因は明確にわかっていませんが、時間とともに自然に軽快することが多いとされています。
うつ病
うつ病は、気分の落ち込み、興味の喪失、不安感などの精神症状に加えて、睡眠障害(過眠・不眠)、食欲低下、倦怠感、動悸、息苦しさといった身体症状も現れます。
職場、学校、家庭などの環境によって、誰でも発症しうる病気です。
日中の強い眠気が続く場合は、まずポリソムノグラフィー(PSG)で無呼吸の有無を確認します。過眠症(ナルコレプシー・特発性過眠症など)が疑われる場合は、反復睡眠潜時検査(MSLT)を行います。
MSLTは宿泊が必要な検査のため、専門施設をご紹介させていただくことがあります。
以下のような項目に該当する方はご相談ください
- 睡眠時間はちゃんと確保しているけど日中に眠気を感じる
- 日中に何度も眠気を感じる
- 眠気で仕事や勉強に集中できない
- 仕事や勉強していると直ぐに眠くなる
- 集中力が続かない
- 仕事でミスが増えた
- 会議中の居眠りをしてしまう
上記のような項目に一つでも該当する方は睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性が高いです。睡眠時無呼吸症候群は睡眠の質が低下することで日常生活に影響を及ぼしたり、支障をきたすだけでなく、心疾患や脳血管疾患などの合併症を引き起こすことがあります。
些細なことでも構いませんので、日中に眠気を感じる場合はお気軽にご相談ください。
しっかり寝ても日中に
強い眠気を感じる場合は
ご相談ください!
日中に強い眠気が感じる場合は、まず疑われるのが睡眠時無呼吸症候群(SAS)となります。
当院では、日中に強い眠気を感じてしまう原因を明確にするために、診察時に丁寧に症状などをお伺いします。睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合はご自宅でも行える簡易検査を受けていただきます。日中に眠気を感じてしまう方、眠くて仕事や勉強に集中できない方がいらっしゃいましたらお早めにご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群は若い方でも発症することがある病気です。なお、簡易検査を受けていただいた上で、睡眠時無呼吸症候群以外の病気が疑われる場合は、必要に応じて追加検査をご提案したり、専門的に治療をしている医療機関へご紹介することがあります。